和歌山生協連の活動

役職員研修会「和歌山県防災センター視察と防災・減災対策」を開催しました。

【2023.01.27 更新】

 2023年1月18日(水)、コロナウイルス感染症の影響で中止が続いていた「和歌山県防災センターの視察と和歌山県の防災・減災対策」の役職員研修会をリアルで開催しました。今回の役職員研修会の開催は、30年以内に必ずくると言われている南海トラフ大地震に備えるため、和歌山県がとりくんでいる最新の防災・減災の内容を学ぶことを目的に開催しました。

日時 2023年1月18日(水)13:30~15:45

場所 和歌山県防災センター

参加 18人

内容

【和歌山県防災センターの視察】13:30~14:30

 和歌山県 危機管理・消防課の萬谷主事より施設の案内と説明を頂きました。県防災センターは、耐震・免震構造の建物となっており、建物を支える柱は14本中4本が免震対応となっている。この構造により震度7の地震でも震度4程度の揺れに軽減できる。また、停電に備え電力の引き込みが2箇所あり、屋上には自家発電機を備えている。2F災害対策本部では、各テレビ局や県内の道路・河川の状況が把握できるモニターが設置されており、県内の災害状況を把握し知事が先頭に立って指示ができる会議室となっている。また、この日は天候もよく、ヘリポートが設置されている屋上の見学もできました。

  

 【和歌山県の防災・減災対策の現状】14:30~15:45

 

  和歌山県 危機管理局災害対策課の片家課長より和歌山県の防災・減災対策について説明を頂きました。和歌山県の防災の考え方は「災害から住民の命を救い、死者を0にする」ことを目的に取り組んでいる。死者を0の目標を設定した時、専門家からは無理な目標だとの意見がでましたが、行政としてこの目標を立てて取り組んでいる。南海トラフの地震は、東北大震災よりトラフの形状により津波の到達が早い。まずは逃げることを優先してほしい。すべての津波は防げないが、住民が避難できる時間を確保するため、防波堤は津波の大きさを地域別に想定し設置している。また、ハザードマップの見方、特に避難所でもランクがあること、ただランクが高くても遠い避難所では津波が来る前に避難できないので、ランクが低くてもまず避難することを優先してほしいなど詳しく解説頂きました。

 参加者からは、大変勉強になった。自生協でも勉強会を開催し地震に備えたいなどのご意見を頂きました。