和歌山県生協連の活動

第33回和歌山県生協大会を開催しました。

生協大会は、年に一度和歌山県生協連の会員生協の役職員・組合員が一堂に会し、交流と連帯を深め、県内における生協活動の発展につなげることを目的に開催しています。今年も12月6日、ハイブリット(会場とオンライン)開催とし、61名の参加がありました。 
 一部式典では、阿部会長理事の挨拶、続いて臨席ご来賓の中から、和歌山県環境生活部県民局長吉冨秀明氏、和歌山県農業中央会専務理事前田年史氏、和歌山県労働者福祉協議会副会長武田正利氏、日本生活協同組合連合会関西地連事務局長村上毅氏の4名よりご挨拶をいただきました。
IMG_5118.JPG阿部会長理事の挨拶

続いて、20年永年勤続表彰として、会員生協の役職員で通算20年以上勤務された5名の功労に対して、表彰状と記念品を贈呈しました。

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二部の記念講演は「世界の食品ロス対応」と題し、ジャーナリストで栄養学の博士である食品ロス問題の専門家の井出留美氏に講演いただきました。

まず、日本の食品ロスの状況についての話があり、日本の食品ロス(523万トン/2021年度)は世界の食品援助量(480万トン/2022年)の1.1倍や、家庭で出る食品ロスは家庭が47%、事業者が53%とほぼ同じ量を出しているなどと紹介がありました。また日本のごみ焼却割合はOECD各国の中で最も高く、ごみ処理費用に2兆円以上もかかっているうえ、多くの二酸化炭素を排出していることにも触れました。

最後に、私たちにできる食品ロス削減として、「買い物に行く時は小腹を満たすことや、てまえどりすることが食品ロス削減につながることなどの紹介がありました。
 参加者の感想では「ムリ・ムダも工夫・考え方ひとつで解消できる。大変ヒントになる講演でした」「必要に迫られるのが嫌でついつい余分なものまで買ってしまうのですが、(略)安くてもムダに買わないようにしたいです。使いきると本当に気持ちよいです」「食品ロスに日本は諸外国に比べて意識が少ない、ない人や企業が多いと感じた。ペットボトルの消費期限についてもきちんと理解できる表示にするなり、情報を広めないといけないと思いました」などがありました。
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